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第3部 SMOKIN’ 

[出演者]
SMOKIN’…宮之上貴昭(g)、吉岡秀晃(p)、稲垣護(b)、太田耕平(ds)

[演奏曲]
◆ SMOKIN'
◆ YOU GO TO MY HEAD
◆ HERE'S THAT RAINY DAY
◆ MIYA'S WORKS
◆ SUNSET STREET
◆ SECOND TAKE OFF
◆ WHEN A MAN LOVES A WOMAN
◆ GOD'S OWN BOOK - A TREASURE
◆ CARAVAN

 
 

リサイタル最後はもちろんSMOKIN'の演奏です。
バンドの名を冠したオリジナル曲、〈SMOKIN'〉からスタートしました。
稲垣護の強力かつアバンギャルドなフリー・ソロから始まり、トリッキーなテーマに
載せて、各自、自由にソロを行いました。
ウェスの〈4 ON 6〉と基本的には同じコード進行ですが、曲想が違うので、メン
バーも少しアウトした雰囲気のアドリブを意識します。
この1曲がSMOKIN'を代表していると言っても過言ではありません。

〈YOU GO TO MY HEAD〉は、ビリー・ホリデイら、多くの歌手が好んで取り上げてい
る、少しセンチな気分の名曲です。
最近は歳のせいか、(少し本心?)このようなしっとりと落ち着いた雰囲気の曲を、
しばしばステージで演奏します。
吉岡秀晃(p)のバッキングは「」と「タイミング」がいつでも最高で、この曲に於
いても私のソロを引き立ててくれました。

 
 
 

その吉岡秀晃がいないと演奏しない曲が〈HERE'S THAT RAINY DAY〉です。
ピアニストにとって非常に嫌な「E」というキーであり、また仕掛けが多いこの難曲
を弾きこなせるのは彼以外にはいません。
ボサノバにおける太田耕平の、シンプルながら安定したリズムも特筆ものです。

 
 

〈MIYA'S WORKS〉はこのリサイタルのために私が書き下ろした、最も新しいオリジナ
ルです。
吉岡秀晃とのバトルを挟んだスリリングな演奏は、この日の目玉でした。

HPの「ライブで演奏して欲しい曲」ナンバーワンに輝いている曲は、ご存知オリジナ
ルの〈SUNSET STREET〉です。
この曲を聴くために?はるばる遠くから来たファンクラブ福島支部長、菅野次男さん
の顔が見えます。
ですからリサイタルでこの曲を演奏しないわけにはいきません。(笑)
私がバラードを演奏すると必ず涙が出る、と言ってくださった人がいます。
それが本当なら、これほどミュージシャン冥利に尽きる事はありません。
演奏に飽きて、あくびして涙が出たのでないことを期待しますが。。。(爆)

いよいよ最後のナンバーとなりました。
アンディ・シンプキンス(b)がプロデュースしてくれたアメリカ録音のCD、
「L.A.コネクション」の中から、〈SECOND TAKE OFF〉を最後に演奏しました。
この曲は、私の乗った飛行機が、L.A.の空港を離陸直前に急ブレーキをかけて止ま
り、もう一度離陸をやり直すという、実際にあったハプニングをイメージして書いた
曲です。
ですから急速調のテンポでスリリングな曲です。
進境著しい太田耕平の流麗なドラム・ソロを大きくフィーチャーしました。

まだこの曲のエンディングのサウンドが流れている間に、もう一度メンバーを紹介し
て演奏を終了しましたが、拍手が鳴り止みません。
メンバーには大きな花束も届いて、これはもうアンコールしかない雰囲気でした。
それで、スモーキンのエンディング・テーマとなっている〈WHEN A MAN LOVES A
WOMAN〉
を最後にゆったりと演奏しました。

私のお気に入りの賛美歌〈GOD'S OWN BOOK - A TREASURE〉を演奏しながら、
あらためて、いらしてくださったお客様や関係者の方々、また自発的に奉仕して
くださったファンや生徒達に感謝を捧げて演奏を終了し、皆楽屋に戻りました。

 
 

しかし。。。。です。  
拍手はまだ鳴り止みません。
観客はすでに4時間も聴いているのに、またアンコールの拍手の嵐です。
このアンコールははっきり言って全く予期していませんでした。

今だから話せることですが、実は私はこのリサイタル前夜、一睡もしていませんでし
た。
しかし、残っているパワーを全部出し切るつもりでまたステージに上がりました。
そして、きっとみんながこれを期待しているだろう〈CARAVAN〉を演奏する事にしま
した。
え〜い!!ステージでぶっ倒れたら本望ぢゃ!!

この演奏がどれほど壮絶だったか予想がつくでしょうか?

かくして、北は北海道から南は沖縄まで、私のリサイタルに集まってくださった大勢
のお客様に囲まれて、大盛況のうちに無事終了いたしました。

 
閉演
アンソニー桑原、大野めぐみ(voc)
 
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